コロナウィルス対策【ご利用者用】

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標準予防策(スタンダードプリコーション)

1.感染症の成立と感染源

感染症3つの条件が揃うことで成立し、
病原体となる可能性があるものは以下のとおりです。

2.標準予防策=スタンダード・プリコーション

感染対策は、1996年アメリカ合衆国のアメリカ疾病管理予防センター(CDC)が提唱した、
標準予防策(スタンダード・プリコーション)が基本となります。

標準予防策
の考え方

汗を除く、全ての体液、血液、分泌物、排泄物は感染の危険性があるものとして取り扱う

対 象

感染症を発症している利用者に限らず「全ての利用者」が対象

具体的方法

  • 手洗い、手指衛生
  • ディスポ手袋の着用
  • マスク、エプロン等の個人用防護具の着用
  • 感染制御の環境整備 など
ディスポ手袋の
二重装着の感染リスク

製造時に数%の確率で出来てしまう、
目に見えない程の小さな穴「ピンホール」

二重装着した場合、「ピンホール」からの汚染や病原体が
内側のディスポ手袋へと拡大

ディスポ手袋でケアを行うことで、
清潔であるはずの部分にも汚染や病原体が拡大

3.「手指衛生のタイミング」と「個人用防護具の着脱手順」

手指衛生は、必要なタイミング確実な手指衛生を実践することが大切です。

①利用者に触れる前

  • 排泄介助の前
  • 移動などの介助の前
  • 入浴や清拭の前

②清潔操作の前

  • 口腔ケアの前
  • 食事、内服介助の前

③体液に暴露された可能性のある場合

  • 口腔ケアの後
  • 排泄物や嘔吐物の処理の後

④利用者に触れた後

  • 排泄介助の後
  • 移動などの介助の後
  • 入浴や清拭の後

⑤利用者周辺の物品に触れた後

  • 寝具交換の後
  • 車椅子、歩行器介助の後
  • ベッドサイドの清掃の後

個人用防護具の着脱には手順があり、
感染予防のためには手順を守ることも大切です。

つけ方の手順

  • 【手順1】エプロン
  • 【手順2】サージカルマスク
  • 【手順3】ディスポ手袋

外し方の手順

  • 【手順1】ディスポ手袋
  • 【手順2】エプロン
  • 【手順3】サージカルマスク

4.手指を介した感染の伝播を予防する

高頻度接触面

  • 利用者だけが触る場所
  • スタッフだけが触る場所
    ※高頻度接触面の清掃必須
  • 利用者・スタッフ双方に触る場所

高頻度接触面の清掃ポイント

高頻度接触面の主な箇所

5.汚物処理、清掃について

尿破棄の管理

  • 利用者毎に個人防護具交換
  • 同じ採尿器の使い回し不可
  • 移乗前にはパック内の尿破棄実施

利用者ごとに廃棄処理を行う

清掃の順番

6.「手荒れ」が感染リスクを高める「バイオフィルム」とは

手荒れした肌には通常よりも多くの細菌が存在し、
この状態を放置すると黄色ブドウ球菌が手荒れに吸着し「バイオフィルム」を形成します。

  • 手荒れ
  • バイオフィルム形成
  • バイオフィルムの影響で菌が残り、増殖
  • 手指を介して伝播する…

7.各防護具の正しい着脱方法

エプロンの正しい着脱方法

エプロンの正しい付け方

  • 手指衛生
  • 首の部分掛け、エプロンの前を開く
  • リボンを腰の後ろで結び着用完了

エプロンの正しい外し方

  • 首の後ろの紐を切り前あてを前に垂らす
  • 裾を手前に持ち上げ、
    汚染面を中に折り込み三つ折りにする
  • 腰の後ろのリボンを切リ
    汚染した面を中表にして破棄
  • 手指衛生

サージカルマスクの正しい着脱方法

サージカルマスクの正しい付け方

  • 手指衛生
  • ノーズピースに折り目を付ける
  • 口、鼻全体を覆うようにプリーツを広げる
  • 装着完了
    ※装着中マスク表面を触らない

サージカルマスクの正しい外し方

  • 表面に触れないようゴム紐を持って外す
  • ゴム紐以外に触れずにそのまま破棄する
  • 手指衛生

グローブの正しい着脱方法

グローブの正しい付け方

  • 手指衛生
  • グローブを両手に手首までしっかり装着する

グローブの正しい外し方

  • 手首部分をつまむ
  • 中表にしてグローブを脱ぐ
  • 脱いだグローブを握り
    脱いだ側の指先を手首とグローブの間へ 滑り込ませ、
    2枚の手袋とも汚染面が中表になるように脱ぐ
  • 手指衛生

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